限定抹茶パンを買ってきた。ニュース記事の真偽を確かめるべく ← 自分の記事ですけど
仕事で文章を書いた記事を、世に出てから不安になる小心者です。
情報が正しいかはもちろん、情報の存在意義についても自問自答しがち。
ネットのニュース記事ですと発売前の製品の紹介が多く、例えばフードなら食べていないとき「おいしい」とは述べず、予想・希望・客観的事実を織り交ぜた文にします。
体感せず読む人に楽しんでいただける内容にするのは難しく、試行錯誤の日々なのです。
4月にペンオンラインのニュース記事で、ブーランジェリー(店内でパンをつくる店)のブール アンジュによる6月30日までの限定抹茶シリーズを紹介しました。
魅力を感じ、ペン編集部に「載せません?」と提案して承諾していただいたもの。
https://www.pen-online.jp/news/food/boulange-matcha/1
5月現在、東京の緊急事態宣言下でも路面店は営業中でフェアがスタート。
そこで仕事移動で新宿を通過したとき、ブール アンジュ 新宿サザンテラス店に立ち寄りました。
記事に問題なかったか確かめるため。
もちろん単に食べたいからでもあり。
気になる3点を購入しました。
まず結論は……
どれもクオリティ高い!
1個の中で多彩な味わいが弾けます。
サイズはかなり小さいですが、価格とのバランスも問題ないかと。
なにより、抹茶の風味や苦味がしっかり漂ってることに満足。
パンの食感はすべてもっちり。
水分多めな、餅のような感触です。
★抹茶のこし餡パン
パン生地にコシがあり、中身は滑らか。
餅のとろみがいいアクセント。
抹茶の苦味が強めな、大人のあんぱん。
★抹茶と小豆のアンジュ食パン
甘く煮られた小豆の蜜煮(鹿の子豆)がたっぷりで、味はまさしくあんぱん。
パン生地のもっちり感が印象的。
抹茶の風味は食べてる間中ずっと漂って。
★黒蜜ときな粉の抹茶クイニーアマン
一言でいうと、桜餅風味のカヌレ(大きさもカヌレ)。
外側のキャラメリゼのザラつきを感じつつ、もちもちの生地とあんこを噛むうちに抹茶の苦味が。
舌に残る後味は抹茶。
私的にリピ買いしたくなったのは、食パンです。
薄くスライスして、カフェラテやミルクと一緒に食べたら気分の上がる朝食に。
(そんな優雅な生活してませんが)
でもどれも味わい深く、「ニュース記事つくった甲斐あったかな」と、一安心しました。
記事を確かめたといえば、日本初上陸した「エッグスラット」のときも。
↓
アドレスはこれです。
https://www.pen-online.jp/news/food/all-day-food-hall/1
このときは試食できて写真撮影も私でしたから、主観目線のリアルな食レポの体裁にしました。
内容に問題ないはずなのですが、一箇所、本文に書き入れた、
“(ロサンゼルスの本店は)朝食を求める人で朝から行列が絶えず、観光名所にもなっている有名店”
の一文がのちに引っかかりまして。
日本の代理店の校正も経た内容なものの、
「評判店だったのは事実。でも現在はどうなのかな?もし人気が下がってるなら、ニュース記事として正確さに欠けるのでは?」
と、メディアとしての倫理感にモヤモヤしてきました。
時過ぎた翌年の20年に仕事でLAに行くチャンスがあり、偶然にもダウンタウンのフードモール「セントラル・マーケット」で昼食をとることに。
そこでハッと気づきました。
「エッグスラットの第一号店(本店)がある!」
同行スタッフを差し置き、エッグスラットのコーナーに直行。
まず人の行列を目にし、掲載情報が正しかったと胸を撫で下ろしました。
(朝ではなかったものの)
ついでに本国の味を確かめることに。
食べてみて……記憶通りの味でびっくり。
「うわ、やっぱうめえ。これがオリジナルかあ」
と日本側の再現力の高さに感嘆しつつ、眠い身体に鞭打って(仕事で行ってますから)神経を研ぎ澄ませると、
「ん、バンズもうまい、うまいけど、日本のほうがもっとうまくないか !?」
のちに日本のPR担当者さんに伺ったところ、日本人の舌に合うようにさらなる改良を加えたそうです。
再現のもっと上を目指したってことですね。
本国側はバンズにもこだわりが強いため、変えることに納得してもらうのがたいへんだったと。
ブール アンジュ 新宿サザンテラス店は店内にエッグスラットを併設(運営会社が同じ)。
ここに行けば両者をいちどに体感できますから、新宿が生活圏の人はぜひぜひ。
撮影 © 高橋一史
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